白馬村にある野平の桜を撮影した。白馬では標高が高いため桜の見ごろが例年4月中旬~5月頭となる。同時にこの時期は南東方向から天の川が立ち上がる時期でもあり、特に野平の桜は、桜と天の川が同じ画角で写せる撮影スポットとして有名である。2019年5月に撮影した様子を紹介する。
撮影場所とアクセス
野平の桜のある位置を以下のマップに示した。大糸線白馬駅から徒歩60分、大糸線信濃森上駅から徒歩40分の場所になる。車でアクセスの場合は、野平の桜の西側近くに大きな駐車場があり利用可能である。駐車場には公衆トイレも完備されている。野平の桜は、駐車場から坂を上って5分程度の場所にある。
撮影場所は,野平の桜が立っている高台の下から、天の川が立ち上がる南東向きにカメラを設置した。当日は日没前に訪れたが,桜と天の川が画角に入る場所にはすでに場所取り用の三脚が多く並んでおり撮影場所の確保に苦労した。事前に撮影の構図を決めている場合は注意が必要である。
撮影機材
カメラ:ニコンZ6
レンズ:シグマ 20mm f1.4 DG HMS Art
撮影した写真の紹介
野平の桜の西側には白馬三山をはじめとする北アルプスが見渡せる。写真1は、白馬鑓ヶ岳付近に日没する様子を、手前に野平の桜をいれて撮影したものである。写真奥の北アルプスは、左から唐松岳、不帰ノ嶮、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山が確認できる。
野平の桜は高台に位置しており、高台の下から桜と天の川を入れて撮影した様子が写真2である。当日は時々薄い雲が通過する天気であった為ソフトフィルタのような効果がかかり星が若干肥大された状態で写すことができた。また、東方面は街の明かりによる光害がかなり大きいことがわかる。
写真3は野平の桜と北アルプスを写した様子である。野平の桜の右上には北斗七星、左上にはアークトゥルスを中心としたうしかい座が確認できる。
まとめ
白馬村にある野平の桜を天の川と一緒に撮影した。撮影場所の近くには駐車場もあり車でのアクセスはとても良い反面、道路を遮っての撮影・私有地の畑に入って撮影するカメラマンも見られた。野平地区の住民方の生活道路・私有地がある場所であるので撮影マナーに気を付ける必要がある。また、野平の桜は標高も高い場所(標高約750m)なので、防寒対策が必要である。白馬のこの時期は北アルプスの残雪が綺麗であり、また菜の花も見ごろを迎えており日中も撮影しがいのある時期であるので何度でも再訪したい場所である。
なお、野平の桜はライブカメラも設置されており、白馬村観光局ホームページでも桜の開花状況等を確認できる。
2022年5月に再訪し白馬三山を撮影
2022年の5月にも再訪する機会があったので、早朝に白馬大橋から北アルプス側を撮影した様子を写真4に示す。白馬三山が赤く染まるモルゲンロートを期待したが、この日は期待したほど赤くは染まらなかった。太陽光線が赤くなるためには大気の状態によるところが大きいので、また別の機会にチャレンジしたい。