都市星景を撮影する目的でみなとみらいの夜景を撮影した。ハーフNDフィルタを用いて市街の明かりと星空を同時に撮影できるかを検証した。
撮影地とアクセス
撮影場所は、北極星を中心とした星の日周運動とみなとみらいの街並みを画角に収められる場所として、みなとみらい線日本大通り駅近くの開港波止場付近を選んだ。
撮影条件と写真の紹介
NiSiのハーフNDフィルターGND8を所有していたので街並みの部分を減光して撮影。
使用機材および撮影条件は以下。
・カメラ:ニコン Z6
・レンズ:シグマ 20mm f1.4 DG HMS Art
・フィルタ:NiSi GND8
・撮影条件:20mm, f7.1, iso500, ss20sec
・画像処理:フリーソフトSiriusCompにて190枚を比較明合成処理
現像後の写真を図1に示す。ハーフィルタによって街の明かりが減光され、星空を同時に写すことができている。
使用したNiSi フィルターシステム
今回使用したレンズであるシグマ20mm f1.4 DG HMS Artは前玉が出ており、ねじ込み式フィルターを装着することができないため、Nisiの角型フィルター(150mmシステム ハーフND8 ミディアムグラデーション Nano IR GND8 0.9 150x170mm)を使用した。この角型フィルターは、レンズの形状に合わせた専用レンズアダプターと、150mm幅の角形フィルター(別売)を装着するホルダーフレームを必要とする。これらは「S5ホルダーキット」というセットで購入し使用している(最新版はS6ホルダーキットとして販売されている)。レンズアダプターには円形フィルター1枚を装着可能で、ホルダーフレームには角型フィルター2枚を装着可能である。
撮影で使用したハーフNDフィルターを図2に示す。NisiのハーフND(GND)フィルターには、フィルタの暗い部分と透明な部分のグラデーションの緩やかさがソフト・ミディアム・ハード・リバースの4種類があるが、図2のフィルターはミディアムというソフトとハードの中間的なタイプであり、幅広いシチュエーションで使用可能である。
シグマ20mm f1.4 DG HMS Art(図3)にS5ホルダーキット・ハーフNDフィルターを装着した様子をそれぞれ図4、図5に示す。