2019年7月、旭岳(標高2291m)にテント泊登山した。旭川駅発のバスで旭岳ビジターセンターへ行き、姿見駅(標高1600m)まで旭岳ロープウェイを利用した。
旭岳登山&間宮岳周辺散策
姿見駅付近ではチングルマの群生が見られた。旭岳は山頂手前の地獄谷から白い水蒸気噴煙が見え活火山であることがわかる。
姿見駅から山頂までは地獄谷に沿って1時間半程度の行程であった。
山頂から間宮岳へのルートを下ると大きな雪渓がある。登山靴のままでも進むことはできるが傾斜があるため滑りやすく、軽アイゼンを携帯しておくと安心である。雪渓を下ると左手に裏旭野営指定地がある。ここをテント場として利用した。トイレはないので簡易トイレ等の携帯が必要となる。
テント場から間宮岳へ登ると、北東方面にお鉢平が見られる。お鉢平は3万年前の大規模な噴火により形成された大雪山の中心部にあるカルデラであり、その直径は2㎞に及ぶとのこと。この日は一周する時間(所要時間は5時間程度)が無かったため日が暮れるまでは間宮岳~荒井岳付近を散策した。
荒井岳付近から見たお鉢平の様子を図5に示す。左から中岳、北鎮岳、凌雲岳、桂月岳、黒岳、北海岳が確認できる。
お鉢平とは反対の南方向には忠別岳やトムラウシ山が確認できる。縦走路のなだらかな稜線が壮大であった。
テント場~間宮岳周辺で星空撮影
テント場で仮眠を取り目が覚めると満点の星が見られた。南西方向の天の川中心部から北東方向の天の川の淡い部分まで肉眼で確認できるほどの星空であった。以下に作例を示す。撮影機材はカメラ:ニコンZ6、レンズ:シグマ 20mm F1.4 DG HSM Artである。
月齢が20日頃の時期であったので22時頃にはそれなりに明るい月が出てきたが、雲もなく空が澄んでいたためしっかりと天の川を写すことができた。
まとめ
旭岳でテント泊し星空の撮影を行った。光害も少なく撮影場所としては非常に良い環境であることが分かった。旭岳登頂のみであれば比較的簡単であるので、撮影機材を増やして天体撮影目的で登山することは十分可能である。また今回はピストンで下山したが、機会があればお鉢平一周や旭岳~トムラウシ間の縦走をしてみたいと考えており何度でも訪れたい場所である。